令和4年度予算
2021年12月24日、政府により来年度の予算案が閣議決定されました。一般会計の歳出総額は107兆円超えとなり、10年連続で過去最大を更新しています。
今回は財務省が発表した「令和4年度予算のポイント」から、「令和4年度予算案のポイント」および一般会計歳出・歳入について、抜粋してご紹介いたします。
令和4年度予算案のポイント
令和3年度補正予算と一体として、
- 新型コロナ対策に万全を期しつつ、
- 「成長と分配の好循環」による「新しい資本主義」の実現を図るための予算。
感染拡大防止
- 令和3年度補正予算において、医療提供体制の確保、ワクチン接種体制の整備、治療薬の確保等を措置するとともに、変異株による感染拡⼤等、予期せぬ状況変化に備え、令和4年度予算においてもコロナ予備費5兆円を措置。
成⻑と分配の好循環による
「新しい資本主義」の実現
成⻑戦略
- 「科学技術⽴国」の観点から、過去最⾼の科学技術振興費(13,788億円)を確保し、デジタル、グリーン、 量⼦、AI、宇宙、次世代半導体等の研究開発を推進、 博⼠課程学⽣への⽀援を充実。
- 「デジタル⽥園都市国家構想」の実現に向け、デジタル庁について、情報システム関係予算の⼀括計上等を推進(4,720億円)。地⽅向け交付⾦(1,660億円(3年度補正含む))により、⾃治体の創意によるデジタル技術の実装等を幅広く⽀援。デジタル推進委員を全国に展開。
- 「経済安全保障」について、量⼦暗号通信の研究開発の推進や、重要技術の管理体制等を強化。
分配戦略
- 新型コロナ医療対応等を⾏う医療機関の看護職の⽅、介護、保育、幼児教育などの現場で働く⽅について、診療報酬等による対応を通じて、給与を3%引上げ。
- デジタルなど成⻑分野を⽀える⼈材育成や⾮正規労働者のステップアップ、円滑な労働移動を⽀援するなど、3年間で4,000億円規模の施策パッケージに向けて、⼈への投資を推進。(労働保険特別会計1,019億円)
- 「下請けいじめゼロ」等を実現するため、下請Gメンを倍増(120→248名)し、全国の下請中⼩企業へのヒアリング等、監督体制を強化。
メリハリの効いた予算
- 「⾻太⽅針2021」で定めた取組を継続。同時に、予算の単年度主義の弊害是正など予算の質も向上。
・ 社会保障関係費 +4,400億円程度(⾼齢化による増(年⾦スライド分除く)) ・ ⾮社会保障関係費 +330億円(これまでの取組の継続) - 新規国債発⾏額を減額。(令和3年度(当初)︓43.6兆円 ⇒ 令和4年度︓36.9兆円)
令和4年度一般会計歳出・歳入の構成
一般会計歳出
一般会計歳入
(単位:億円)
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