サービスや協業に関するご相談、お問い合わせはこちらから

ComComMagazine

Vol.95 2023年11月発行

令和5年版 労働経済の分析(労働経済白書)

2023年9月29日、厚生労働省は、「令和5年版 労働経済の分析」(労働経済白書)を公表しました。
同白書は、一般経済や雇用、労働時間などの現状や課題について統計データを活用して分析する報告書です。今回は 「持続的な賃上げに向けて」をテーマとして分析されており、その中から第Ⅱ部の内容を抜粋してご紹介します。

賃金の現状と課題

  • 賃金については、1970年からおおむね1990年代前半までは、ほぼ一貫して増加している一方で、1990年代後半以降、それまでの増加トレンドから転換し、減少または横ばいで推移している。

(※)1970年代~1990年代前半までは、名目労働生産性と名目賃金がどちらもほぼ一貫して増加しており、両者は極めて強く連動していたが、1990年代後半以降、生産性の上昇ほどは賃金が増加しづらい状況が継続している。

一人当たり名目労働生産性・名目賃金の推移と労働経済白書(労働白書)での記述等

資料出所

内閣府「国民経済計算(平成2年基準(1968SNA)、平成12年基準(1993SNA)、平成27年基準(2008SNA))」をもとに作成。

(注)

一人当たり名目労働生産性は、国内総生産(GDP)を就業者数で除して算出。一人当たり名目賃金は、雇用者報酬(平成2年基準では雇用者所得)を雇用者数で除して算出。

我が国において賃金が伸び悩んだ理由

  1. 企業の利益処分の変化:

    企業の内部留保は付加価値額の増加等を背景に増加している。先行きの不透明感等、将来の見通しの低さが企業をリスク回避的にさせ、企業が賃上げに踏み切れなかった可能性。

  2. 労使間の交渉力の変化:

    企業の市場集中度が高く、また、労働組合加入率が低いほど、賃金水準が低い傾向がある。労働組合組織率の低下等、労使間の交渉力の変化が賃金を下押しした可能性。

  3. 雇用者の構成変化:

    雇用者の構成(産業構成・勤続年数・パート比率等)割合を1996年で固定した試算値や、賃金の寄与度分解をみると、雇用者の構成変化が賃金に影響している可能性。

  4. 日本型雇用慣行の変容:

    同一企業に勤め続ける「生え抜き正社員」割合は低下傾向で推移している。大企業では、「生え抜き正社員」の昇進の遅れも賃金を下押しした可能性がある。

  5. 労働者のニーズの多様化:

    ここ25年で就業者に占める女性や高年齢層の男女の割合が上昇している。女性や高年齢層では、希望賃金が低い傾向があり、また、相対的に求人賃金の低い事務的職業や運搬・清掃等の職業を希望する割合が高い。

事例95

営業サポート業務効率化事例

ITを活用した事務業務効率化で営業担当者の負担を大幅カット!
現場目線の改善提案とデータの活用によりプロフィット化にも貢献

クライアント企業プロフィール

事業内容
電気機械類の販売・修理・設置
従業員数
約700人

背景

  • 営業事務部門はあるが、依頼方法が煩雑なため、営業担当者が処理依頼をあげにくい状態だった。
  • 営業担当者の工数の多くが事務業務に取られており、残業に繋がっていたため削減したかった。
  • 営業事務業務を可視化・効率化した上でデータ蓄積・活用することで、プロフィット化したい要望があった。

ご支援内容

成果

  • 事務処理の依頼がしやすくなり、営業担当の事務工数を約985h/月削減することに成功。
  • DB構築などシステム化推進により営業事務を効率化し、約866h/月相当の工数を低減。
  • DBと各種フォーマット統一により営業データの集計・分析が可能に。販売傾向や営業活動の分析を提案・実行したことでプロフィット化に貢献。