通商白書2023
2023年6月27日、経済産業省は「通商白書2023」を公表しました。同白書は三部構成で、第Ⅰ部では世界経済の動向と課題、第Ⅱ部では日本経済が抱える課題についての分析、第Ⅲ部では通商分野に係る政府の取組を報告しています。今回は同白書の第Ⅱ部第1章より、サプライチェーンのリスクと把握状況、課題について、一部を抜粋してご紹介します。
サプライチェーンリスクに対する
認識の高まり
- 日本企業は、中国に対して、地政学的リスクや経済安全保障上のリスクを強く認識している。投資先として中国を重視する企業も以前と比べ減少する一方、ASEAN・インドを重視する企業が増加した。
- サプライチェーン強靱化に向けた課題では、国内調達・生産・販売強化も強く課題として認識されている。
日本企業のサプライチェーンの
把握状況と課題
- コロナ禍で、サプライチェーンの脆弱性が露呈した。サプライチェーン全体の実態把握には取引先とのデータ連携が重要な課題となる。データ連携を通じたサプライチェーンの統合的な管理実現のための基盤整備を加速させる必要がある。
サプライチェーンの途絶経験
(2020年以降)
サプライチェーンが途絶した地域
サプライチェーンの
実態把握に向けた課題
事例93
リスクマネジメント活動支援事例
リスクマネジメント活動にかかる工数を大幅短縮!
業務を通して問題点を明確にし、業務改善計画をご提案
クライアント企業プロフィール
- 事業内容
- 医療機器製造・販売
- 従業員数
- 約3,300人
背景
- リスクマネジメント活動(年次で行う各製品に存在するリスクを把握する活動)に多くの工数が取られ、新製品開発等のコア業務に割り当てる工数が少なくなっていた
支援内容
リスクマネジメント活動
製品に存在するリスクをできる限り減らし、安心・安全な製品を市場に提供するための年次業務
- ユーザーからクライアントへ届いたフィードバックを集計
- 各製品のフィードバックをフォーマットへ落とし込み、リスクを解析し製品に存在するリスクを把握する
コムテック ご支援内容
- 11人月投入し、クライアントと製品分野を分担して業務を開始
- クライアントが使用している手順書・フォーマットを元に業務を習得し、作業を実施
業務を通して問題点を明確にし、根本的な解決策をご提案
明らかになった問題点
✓ 分野別に手順書やフォーマットが異なり余分な工数がかかっている
✓ リスク解析作業が目視による確認が多く、効率的に作業が進められていない
業務の標準化
全製品における手順書・フォーマットの標準化のご提案
業務の効率化
工数のかかる作業へのVBAを用いた自動化やツールの導入のご提案
成果
- 専門性が高く習熟に時間がかかる業務を想定より短期間で習得。7カ月かかっていたリスクマネジメント活動を4カ月で完了し、3カ月の短縮に成功。クライアントは短縮された工数をコア業務へ割り当てることができた。
- クライアントと同じ環境で実作業を行うことで、現場目線で問題点を明確化。業務の標準化・効率化するためのプランを立てることが可能に。
お客様の声
- 専門性の高いドキュメントが多く、習熟に時間がかかる業務。正直なところ、4カ月で完了するとは思っていませんでした。業務改善にも期待しています。