経済解析室
「経済解析室」は、経済産業省が統計調査した結果をもとに、スポーツ記事からグローバル経済の動きまでワンストップで解説しているWebサイトです。
1つのテーマについて2～3分で理解できる「ひと言解説」や、経済・産業動向について各種指標を用いて短編的にまとめた分析を紹介している「ミニ経済分析」など、様々なコンテンツがあります。
鉱工業指数や生産予測指数、第3次産業指数などの数値情報が定期的に更新されており、時系列変化も捉えやすくなっています。そして、それらの結果をもとに、経済解析室から毎月、鉱工業生産の動向解説やサービス産業の動向解説などがまとめられた資料が発表されており、社会の動向をチェックするのに役立つサイトとなっております。
今回は、同サイトの「経済解析室ニュース」内にて2022年11月30日に公表されている製造工業の生産計画に関する記事より、一部抜粋してご紹介します。
製造工業の生産計画について
- 11月の生産計画では前月比3.3%の上昇見込みとなっており、計画通り生産されれば、3ヵ月ぶりの上昇となる。ただし、生産計画は生産実績よりも上振れする傾向があるため、11月の生産計画について生産実績との間で生じるズレを統計的に補正すると、11月の生産実績の見通しは前月比マイナス0.8%と低下見込みである。なお、12月の生産計画は11月の計画から2.4%の上昇見込みである。
- 11月と12月の2か月の生産計画による、業種ごとの生産予測の伸び率を通してみると、11月の生産計画では、全11業種のうち、6業種が前月比上昇、5業種が前月比低下となっている。12月は、7業種が前月比上昇、3業種が前月比低下、1業種が前月比横ばいの計画となっている。
- 製造工業全体の生産計画は11月、12月を通して回復基調にはあるものの、海外景気の下振れ等により生産計画が下方修正されるリスクもあり、先行きについては注視が必要。
鉱工業生産指数の動向と先行き
(注)
鉱工業指数(IIP)とは、月々の鉱工業の生産、出荷、在庫等を基準年(現在は、2015年)の12か月平均 =100 として指数化したもので、事業所の生産活動、製品の需給動向など鉱工業全体の動きを示す代表的な指数
(注)
補正値は、製造工業生産予測指数がもつ傾向的な部分を修正し、実際の鉱工業指数の動きをより適切に把握できるように試算したもの
2か月の生産予測伸び率(製造工業生産予測指数)
出典：「経済解析室トップページ」(経済産業省)を加工して作成
出典：経済産業省のWebサイトを加工して作成
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