令和3年版通商白書
2021年6月29日、経済産業省は「令和3年版通商白書」を取りまとめました。同白書では、ウィズ・コロナ時代における通商政策が前提とすべき4つの国際潮流(①政府の経済面における役割の拡大、②各国における経済安全保障の強化、③国際経済活動における環境・人権等の共通価値への関心の高まり、④ビジネスのデジタル化)を提示しています。今回は、その中から第2部第1章・第3章より一部抜粋してご紹介いたします。
デジタル技術の活用によるサプライチェーンの強靭化
- 多段階にわたるサプライチェーンの可視化や、環境や人権といった要請への対応の観点からもデジタル技術の活用が有効。ブロックチェーン等の利用も進みつつある。
- デジタル技術のサプライチェーンへの活用は、企業、国境を超えたコミュニケーションコストの低減を通じて、自社以外のリソースも含めた資源の利活用・企業間連携を加速。
<サプライチェーン・マネジメントのデジタル化の概要と関連技術>
<デジタル化が企業間連携に与える影響>
デジタル化がもたらす影響 | 理由 |
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アンバンドリング(タスクの分離)を促進 |
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┗ オフショアリングを促進 |
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┗ アウトソーシング/アライアンスを促進 |
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「信頼」あるグローバル・バリューチェーンの構築の必要性
- 地経学的な地殻変動が進む中で、グローバル・バリューチェーンの管理は、経済安全保障の観点からの「攻め」と「守り」や、共通価値(環境・人権等)への関心の高まりへの対応など、パラメーターが増加し、より複雑化。
- デジタル技術やデータも利活用してバリューチェーン全体を把握し、「信頼」あるバリューチェーンを確立することが、企業経営上・政策上の大きな戦略課題。
バリューチェーン高度化に向けた新たな課題
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クライアント企業プロフィール
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- 製造業
- 従業員数
- 約5,500人(グループ合計)
背景
- 様々なツールの高機能化に伴い既存の基幹システムでは対応範囲が限界を迎え、移行が必要
- データ量が多く、すべて移行するのにどれくらいの時間を要するのかが予測できず、移行計画が難航
品質管理アプリケーション
製造プロセスでの品質管理 | 出荷後の品質管理 | |
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ISO文書管理マニュアルや規定等のISO文書について、版数・変更履歴を管理
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課題管理製造工程で発生した課題と複数の子課題を登録し、課題を管理
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クレーム対応管理クレーム情報の調査結果を管理
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成果
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