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ComComMagazine

Vol.53 2020年5月発行

デザイン経営

2020年3月23日、特許庁はデザイン経営についてビジネスパーソンに気付きを得てもらうための「デザイン経営ハンドブック」と、デザイン経営に取り組んでいる企業の事例を紹介する「 『 デザイン経営 』 の課題と解決事例」を発表しました。
これらは、これからデザイン経営にチャレンジしたいと考える人の疑問を解消し、実践するための参考となる情報が取りまとめられています。

デザイン経営ハンドブック

「デザインにぴんとこないビジネスパーソンのための“デザイン経営”ハンドブック」は、デザイン経営のビジネスでの活用のため、「そもそもデザインシンキング(デザイン思考)とは何なのか?その意義と価値はどこにあるのか?なぜ、それがいま大事なのか?」に対する考え方や、デザイン経営を導入するにあたっての8つの課題などを具体的に記載しています。

デザインにどんなことを期待している!?

デザイン部門はどんな仕事をしている?

デザインにどんなことを期待している!?

デザイン部門はどんな仕事をしている?

デザイン経営の課題と解決事例

「『 デザイン経営 』 の課題と解決事例」は、「デザイン経営ハンドブック」でも取り上げたデザイン経営を導入するにあたっての8つの課題に対し、既にデザイン経営に取り組んでいる企業による課題を乗り越えるための工夫をまとめています。

課題 解決策A 解決策B
01.経営陣の理解不足 経営層の過去の経験とデザインの活動を紐付けて理解を促す 経営層に理解してもらえる言葉でデザインを説明する
02.全社的な意識の不統一 経営資源としてデザイン人材を活用するという共通認識をつくる デザインを製品原価に対するコストとして捉えるだけではなく、ブランドの価値や顧客体験の向上に寄与する投資として考えてみる
03.用語・理解の不統一 複数部門のメンバーで構成されるチームで取組を進める 議論の場でデザインのビジュアライゼーション力を活用する
04.人材・人事 デザイン人材の採用プロセスでは、経験とスキルはもちろん、課題に対する姿勢も見ることが重要 デザイン人材の考え方、発想の仕方を共有する
05.効果を定量化できない 定量的に捉えることに拘らず、経営計画との整合性や顧客の評価で成果を説明する 顧客の購買部ではなく、デザインの価値を理解するマーケティング部に向けて提案し、売上増につなげる
06.組織体制・評価指標ができていない 複数部門のメンバーで構成されるチームで取組を進める 非デザイン人材とデザイン人材が交流する人事を行う
07.ビジネスとの両立 長期的な収益につながる活動としてデザインを捉える デザインの手法をなぞるだけでなく、仮説構築から検証までプロセスを踏んで成功事例を作っていく
08.既存プロセスへの組込 デザイン責任者が事業部のプロジェクトに参加して、実績を少しずつ積み上げる 「デザイン思考」や「デザイン経営」といった言葉を自社業務に即して解釈し、プロセスを体系化する

事例53

複合型 ICT 業務支援 事例

DX推進のための上流工程支援、稼働中のシステム運用・保守まで
30以上のプロジェクトにて複合的に ICT 業務の支援を実施!

※DX:デジタルトランスフォーメーション…企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること。(引用:「デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン(DX 推進ガイドライン) Ver.1.0

クライアント企業プロフィール

事業内容
不動産業界企業向けシステム運用・保守
グループ会社
50社以上
従業員数(連結)
約10,000名

背景

  • 稼働中のシステムが 100以上もあり、保守開発やグループ企業からの問い合わせ窓口としてヘルプデスクなどの対応に追われ、 DX推進に社員の工数を充てることができていなかった。
  • そもそも、社内では運用を中心業務としていたため DX推進のための企画やベンダーマネジメントができる PM/PMOのリソースが不足しており、 DX ・各種情報の利活用推進を阻むボトルネックとなっていた。

効果

  • グループ企業のシステム運用を幅広く受託することで、クライアント従業員の負荷を吸収し、 DX推進 PJTへの30名以上のリソースの捻出を実現。
  • 社内に不足していた PM および PMO人材を供給することで開発ベンダーのコントロールも含めた複合的なサービスを提供し、 PJTの推進に貢献。